"Jo-Jo the Melon Donkey"
マイケル・モーパーゴ 作
Written by Michael Morpurgo
ヘレン・スティーブンズ 絵
Illustrated by Helen Stephens
ロバのジョジョは、
背中に山ほどメロンをつんで
おやじさんに連れられ
毎日ベネチアの町へ向かいます。
ある日のこと、
おやじさんは、
にぎやかなサンマルコ広場で
メロンを売ることにしました。
人がたくさんいるところなら、
たくさん売れると思ったのです。
ところが、
みすぼらしいロバのジョジョは
人々の笑いものになり、
メロンはちっとも売れません。
そしてお昼の鐘がなると、
広場にめんしたお屋敷から
お姫様がとびだしてきました。
このあとジョジョとお姫様は、
まわりの反対をものともせずに
心を通わせます。
(まるで恋物語のよう♡)
そんなとき、
大雨がふり出し、
ベネチアの町が大洪水におそわれて……。
ジョジョとお姫様、そしてベネチアの運命は?
素晴らしい奇跡の結末をお楽しみください!
*
作者のモーパーゴは、
イギリスを代表する児童文学作家で、
戦争や歴史などをテーマにした
読み物の作品が多いことで知られています。
ジョジョのお話は絵本ですが、
物語の名手であるモーパーゴらしく、
読み応えのある作品です。
ヘレン・スティーブンズの絵は、
可愛らしさの中に気品と力強さがあり、
ジョジョとお姫様の無垢なたたずまいと、
ベネチアの町の美しさを見事に表現しています。
*
モーパーゴのお話にスティーブンズが絵をつけた作品です。